遠野醸造(遠野駅)

今回もクラフトビールの紹介記事です。
前回のBrewBeastさんの後の2軒目です。
BrewBeastさんのある花巻駅から釜石線に揺られること一時間、遠野駅から少し歩いたところにあるクラフトビール屋さんです。

少々外観暗めですが、ちゃんと営業してます。
URLはこちらです。
お店の雰囲気
花巻よりさらに知名度の低い遠野ですが、ビールの世界ではホップの名産地として有名です。
遠野には今回紹介している遠野醸造さんと遠野麦酒さん、今年オープンしたGoodHopsさんの3軒あります。
一番規模が大きいのは遠野麦酒さんなのですが、タップルームが無い、ということで遠野醸造さんにお邪魔させていただいています。
遠野醸造さんのゲストビールとして遠野麦酒さんがつながることもあります。
けやきビール祭りに遠野麦酒さんは参加されることも多いので、興味のある方は是非。
遠野麦酒さんの紹介ばかりで申し訳ないのですが、全国の「AKOMEYA」にもビールを置かれていますので、そちらもドゾー。
というわけで、今回は遠野醸造さんです。

遠くに移っていますがタップは6つ、今回は全部遠野醸造さんのビールでした。
厳密にはサイダーもあったのでビールは5種類でした。
とてもお洒落なお店です。
カウンターの奥にキッチンがあり壁際にテーブルが並んでいます。
奥には醸造に使用するタンクも見えます。
ビールとお食事
コーヒースタウトがフラッグシップビールなんですが、自分がコーヒーダメなので、今回はIPAをいただくことに。
…IPAは撮影前に口をつけてしまったので感想だけ。
一般的な IPA で万人受けする感じのテイストでした。


2杯目のスコッチエールです。
エールならではのモルティーな味わいです。
途中から提供していただいたのですが、生ホップを頂きました。
食べるのではなく、割ってビールに入れることで味変になる、らしいです。
ひとつだけ割って入れたのですが味や風味が変わるほどではないかな、というのが正直な感想です。
割った状態で香りをかぐとホップの香りをとても強く感じますが、ビールに入れてもあまり移る感じがしませんでした。
ルプリン(香りの成分)が脂溶性だからかなー、なんて思ってました。
でフードです。

これまた写真を撮り忘れてしまって申し訳ないのですがパドロンの素揚げを頂いています。
パドロンはししとうとピーマンの中間みたいな感じで夏の風物詩となっております。
シンプルに素揚げして塩でいただきます。
で画像のメニューはラム肩ロースのたたきです。
ブロック状のラム肩肉の周りを火入れし、少し休ませた後薄く切ってそれをたたく。
とても手間がかかっているだけあって、めっちゃ美味かったです。
…色々な人に心配されましたが、大丈夫でしたよ?
フードが少し余ってしまったので「完熟梅セゾン」もハーフでいただきました。
一軒目のBrewBeastさんから通算して 2 L のビール旅でした。
総評
遠野醸造さんは初めてお邪魔した時から年くらいのお付き合いになりますが、いい意味でも悪い意味でも変わらないですね。
昔は地元の人、途中海外の方が多くお越しになっているイメージでしたが、今回お邪魔した際はお客様が少なくゆっくり過ごすことができました。
たまたまかもしれないですけど、なかなか厳しそうだなー、というのが正直な感想です。
ほかのブルワーさんの紹介の際にも意見させていただいたような気がするのですが、地方だけで「普通のビール」を売っていくことって難しいんです。
クラフトビールは大手のラガービールと比べて高いので、ちゃんと差別化しなきゃならんのですよ。
もちろん遠野醸造さんのビールは美味しいのですが、良くも悪くも「普通」なんです。
初見の人でも楽しめるのですが、じゃぁ二回目飲みに来よう、と思えないんですよね。
フードは美味しいんですけど、それだけじゃ厳しいっすよね。
じゃぁなんで通うのか、ってことなんですけど、それは「思いに共感できた」からですね。
遠野のホップの良さを伝えたい、という思いに共感できたので通わさせていただいています。
最近、気づいたんですけど、ビールって結局特定の機器を使って、特定のレシピに従って決められたとおりに作れば「大体同じビール」っていうのはできちゃうんですよね。
WCBのビールが好きなんですけど、同じビールはきっと作れるんです。
じゃぁ何が違うか、って言われたらタップルームの雰囲気や醸造家の思いだったり、そういう部分だと思います。
もちろん醸造家としての実力も大事です。
大事ですけど、技術はあとから追いついてこれるんです。
そこから先は「気持ち」だと思うんですよ。
…長くなりそうなんで、この話はまたいつかで。
遠野にお越しの際は是非☆